百万円 満 捨
コ 番号 L www a a y
代表者 役職 代表取締役社長 氏 中山 讓治
問合せ先責任者 役職
執行役員コ コ ュ ョン部
長
氏 石田 憲昭 L
定時株主総会開催予定日 成 日 配当支払開始予定日 成 日
価証券報告書提出予定日 成 日
決算補足説明資料作成 無 :
決算説明会開催 無 : 機関投資家 証券 報道関係者向け
成 期 連結業績 成 日~ 成 日
連結財政状態
連結キャッ ュ フ 状況
連結経営成績 %表示 対前期増減率
売 収益 営業利益 税引前利益 当期利益
親会社 所 者 帰 属す 当期利益
当期包括利益合計額
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
期 △ △ △
期 ― ― ― ― ― ―
基 的 株当 当期利益 希薄化後 株当 当期利益
親会社所 者帰属持 当期利益率
資産合計税引前利益率 売 収益営業利益率
円 銭 円 銭 % % %
期 期
参考 持 法 投資損益 期 △ 百万円 期 △ 百万円
資産合計 資 合計
親会社 所 者 帰属す 持
親会社所 者帰属持 比率
株当 親会社所 者帰属 持
百万円 百万円 百万円 % 円 銭
期 期
営業活動 キャッ ュフ 投資活動 キャッ ュフ 財務活動 キャッ ュフ 現金及び現金 等物期 残高
百万円 百万円 百万円 百万円
期 △
期 △ △
配当 状況
間配当金
配当金総額合計 配当性向連結
親会社所 者帰属 持 配当率連結
第 四半期 第 四半期 第四半期 期 合計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 百万円 % %
期 ― ―
期 ― ―
期予想 ― ―
成 期 連結業績予想 成 日~ 成 日
%表示 対前期増減率
注 成 を予定し い サンフ ンバ 吸収合併後述完了後 ンバ プ 経営成績 非 事業 区 想定
ます 従いまし 成 期通期業績予想 事業 あ 第一 共 プセ メン 見通しを記載し ます 詳細 ペ 1.経営成績財 政状態 関す 析1経営成績 関す 析<7>次期 見通しを 覧く い
売 収益 営業利益 税引前利益
親会社 所 者 帰属す 当期利益
基 的 株当 当期利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
通期 △
期中 け 重要 子会社 異動 連結範囲 変更を伴う特定子会社 異動 : 無
会計方針 変更 会計 見積 変更
発行済株式数普通株式
新規 ― 社 社 除外 ― 社 社
I 要求 会計方針 変更 : 無
以外 会計方針 変更 : 無
会計 見積 変更 : 無
期 発行済株式数 自己株式を含む 期 株 期 株
期 自己株式数 期 株 期 株
期中 均株式数 期 株 期 株
参考 個 業績 概要
成 期 個 業績 成 日~ 成 日
個 財政状態
個 経営成績 %表示 対前期増減率
売 高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
期
期 △
株当 当期純利益
潜在株式調整後株当 当期純 利益
円 銭 円 銭
期 期
総資産 純資産 自己資 比率 株当 純資産
百万円 百万円 % 円 銭
期 期
参考 自己資 期 百万円 期 百万円
※監査手 実施状況 関す 表示
決算短信 金融商品取引法 基 く監査手 対象外 あ 決算短信 開示時点 い 財務諸表 対す 監査手 を実施中 す
※業績予想 適 利用 関す 説明 そ 他特記事項
当社 プ 成 日 終了す 会計 度 I を適用し ます
当社 プ 財務数値 係 I 日 基準 差異 まし ペ .連結財務諸表 連結財務諸表注記初度適用 を 覧く い
資料 記載 い 業績見通し等 将来 関す 記述 当社 現在入手し い 情報及び合理的 あ 断す 一定 前提 基 い 実際 業績等 様々 要因 異 可能性 あ ます
業績予想 前提 仮定及び業績予想 利用 当 注意事項等 い ペ 1.経営成績 財政状態 関す 析1経営成績 関す 析<7> 次期 見通しを 覧く い
○添付資料の目次
1.経営成績・財政状態に関する分析 ……… 2
(1)経営成績に関する分析 ……… 3
①業績全般の概況 ……… 3
【連結業績】 ……… 3
【セグメント報告】 ……… 6
②サン・ファーマによるランバクシーの吸収合併について ……… 11
③研究開発活動 ……… 11
④生産・物流活動 ……… 13
⑤コーポレートガバナンス ……… 14
⑥CSR活動 ……… 15
⑦次期の見通し ……… 16
⑧利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当 ……… 17
(2)財政状態に関する分析 ……… 18
(3)事業等のリスク ……… 19
(4)株式の大量取得を目的とする買付けに対する基本的な考え方 ……… 21
2.経営方針(対処すべき課題) ……… 22
3.企業集団の状況 ……… 25
4.連結財務諸表 ……… 28
(1)連結財政状態計算書 ……… 28
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ……… 30
(3)連結持分変動計算書 ……… 32
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ……… 33
(5)連結財務諸表注記 ……… 34
(継続企業の前提に関する注記) ……… 34
(作成の基礎) ……… 34
(重要な会計方針)……… 35
(重要な会計上の判断、見積り及び仮定) ……… 41
(セグメント情報等) ……… 42
(1株当たり情報) ……… 45
(重要な後発事象) ……… 46
(初度適用) ……… 47
1
1.経営成績・財政状態に関する分析
国際会計基準(IFRS)の適用
当社グループは、積極的なグローバル事業 の展開による企業価値の向上に資するた
めに、基準とすべき会計及び財務報告 のあり方を検討した結果、資本市場における財
務情報の国際的な比較、グループ内での会計処理の統一、グローバル市場における資
金調達手段の多様化等を目的として、2014年3月期より国際会計基準(IFRS)を適用
しております。
日本基準とIFRSとの主な差異(表示項目)
・IFRSの「売上収益」は、日本基準の「売上高」に相当します。
・営業活動に関わる利益を「営業利益」として表示しますが、日本基準の「営業利
益」とは構成内容が異なります。日本基準で「営業外収益」、「営業外費用」、
「特別利益」及び「特別損失」に表示していた項目のうち、金融関連以外の項目
は、IFRSでは「営業利益」に含まれます。
・IFRSでは「経常利益」の概念がなくなります。
・IFRSで表示する「親会社の所有者に帰属する当期利益」は、日本基準の「当期純利
益」に相当します。
日本基準とIFRSとの主な差異(詳細項目)
・「のれん」については、日本基準では、その効果が発現すると見積られる期間で償
却し費用計上していましたが、IFRSでは、「のれん」の償却は行いません。なお、
IFRSでは、毎年「のれん」の価値を再評価し、価値の下落が見られた場合には、減
損損失を計上します。
・有価証券等の金融商品に対する投資については、日本基準では、売却損益及び減損
損失を純損益で認識していましたが、IFRSでは、金融商品の時価評価の変動を、純
損益ではなく「その他の包括利益」の一項目とします。
・技術導入契約の一時金等の支出については、日本基準では、発生時に費用として
認識していましたが、IFRSでは、「無形資産」として資産計上します。
なお、前期における日本基準とIFRSとの差異につきましては、47ページ「4.連結
財務諸表(5)連結財務諸表注記(初度適用)」をご覧ください。
(1) 経営成績に関する分析
① 業績全般の概況
【連結業績】
国際会計基準(IFRS)ベース
(単位:百万円。百万円未満切捨て)
2013年3月期 2014年3月期 対前期増減
売 上 収 益 994,659 1,118,241
123,582
12.4%
営 業 利 益 98,743 111,552
12,809
13.0%
税 引 前 利 益 95,861 99,775
3,913
4.1%
親会社の所有者に帰属する
当 期 利 益
64,027 60,943
△3,084
△4.8%
ランバクシー・ラボラトリーズLtd.(以下「ランバクシー」)グループにつきまし
ては、決算期変更に伴い、当期の会計期間は2013年1月1日から2014年3月31日まで
の15ヶ月間となっております。
《ご参考》日本基準(J-GAAP)ベース
(単位:百万円。百万円未満切捨て)
2013年3月期 2014年3月期 対前期増減
売 上 高 997,852 1,118,764
120,912
12.1%
営 業 利 益 100,516 115,904
15,388
15.3%
経 常 利 益 99,147 105,016
5,868
5.9%
当 期 純 利 益 66,621 65,650
△970
△1.5%
3
<グローバル主力品売上収益>
(単位:百万円。百万円未満切捨て)
品 目 2013年3月期 2014年3月期 対前期増減
オルメサルタン
高血圧症治療剤
258,842 300,173
41,331
16.0%
プラスグレル
抗血小板剤
16,235 22,267
6,032
37.2%
<研究開発費>
(単位:百万円。百万円未満切捨て)
2013年3月期 2014年3月期
研究開発費 184,393 191,212
対売上収益比率 18.5% 17.1%
<主要通貨の日本円への換算レート(年平均レート)>
2013年3月期 2014年3月期
1米ドル/円 83.11 100.24
1ユーロ/円 107.15 134.38
1インドルピー/円 1.50 1.68
a. 売上収益
当社グループの当期(2013年4月1日~2014年3月31日)の売上収益は、1,236億
円増収の1兆1,182億円(前期比12.4%増)となりました。
第一三共グループにつきましては、高血圧症治療剤オルメサルタン、抗血小板剤プ
ラスグレル、抗潰瘍剤ネキシウム、アルツハイマー型認知症治療剤メマリー等が伸長
しました。また、ドル・ユーロに対する円安の寄与(約537億円)もあり、当社グル
ープ全体では増収となりました。
b. 営業利益
営業利益は、128億円増益の1,116億円(前期比13.0%増)となりました。第一三共
グループは増益となり、ランバクシーグループは減益となったものの、当社グループ
全体で増益となりました。
c. 税引前利益
税引前利益は、39億円増益の998億円(前期比4.1%増)となりました。
ランバクシーグループでインドルピーの対米ドルレート下落に伴い、金融費用が増
加し減益となったものの、第一三共グループで増益となったことから、当社グループ
全体では増益となりました。
d. 親会社の所有者に帰属する当期利益
親会社の所有者に帰属する当期利益は、31億円減益の609億円(前期比4.8%減)と
なりました。復興税廃止による税率変更で繰延税金資産を取り崩したこと等により、
税金費用が増加しました。
※2014年12月末を予定しているサン・ファーマによるランバクシーの吸収合併(後述)完了
後、ランバクシーグループの経営成績は非継続 事業に区分されることが想定されます。従いまし
て、2014年度通期業績予想は、継続事業である「第一三共グループセグメント」の見通しを16ペ
ージに記載しております。
5
【セグメント報告】
a. 第一三共グループ セグメント
売上収益は、8,977億円(前期比10.7%増)となりました。
営業利益は、1,129億円(連結調整前、前期比38.0%増)となりました。
イ.日本
日本の売上収益は、5,545億円(前期比4.9%増)となりました。
国内医薬では、オルメテックの堅調な推移をベースとして、ネキシウム、メマリ
ーが大幅に伸長するとともに、2012年4月発売の癌骨転移治療剤ランマーク及び
2013年6月発売の骨粗鬆症治療剤プラリアの拡大が寄与し、売上収益は4,814億円
(前期比4.7%増)となりました。
輸出医薬の売上収益は、218億円(前期比17.4%増)となりました。
ヘルスケア(第一三共ヘルスケア株式会社)の売上収益は、解熱鎮痛薬ロキソニ
ンSの伸長等により、481億円(前期比1.5%増)となりました。なお、通信販売専用
スキンケアシリーズ ダーマエナジーは、一部のお客様に肌トラブル発生が確認され
たことにより、2013年12月に販売を中止しました。
<日本の売上構成>
(単位:億円。億円未満四捨五入)
区 分 2013年3月期 2014年3月期 対前期増減
国 内 医 薬 4,599 4,814
215
4.7%
輸 出 医 薬 186 218
32
17.4%
ヘ ル ス ケ ア 474 481
7
1.5%
<日本カンパニー主力品売上収益>
(単位:億円。億円未満四捨五入)
製品名 2013年3月期 2014年3月期 対前期増減
オルメテック
高血圧症治療剤
783 791
8
1.0%
ロキソニン
消炎鎮痛剤
(うちロキソニンテープ)
596
(335)
593
(352)
△3
△0.6%
ネキシウム
抗潰瘍剤
216 542
327
151.5%
クラビット
合成抗菌剤
359 335
△24
△6.7%
メマリー
アルツハイマー型
認知症治療剤
238 333
95
40.0%
アーチスト
高血圧・狭心症・
慢性心不全症治療剤
224 224
0
0.0%
メバロチン
高コレステロール血症
治療剤
258 215
△43
△16.8%
(注)年間の売上収益200億円以上の製品を記載しております。
7
ロ.北米
北米の売上収益は、2,113億円(前期比15.9%増)となりました。現地通貨ベース
では21億米ドル(前期比3.9%減)となりました。
第一三共Inc.においては、トライベンゾール、ウェルコール、エフィエント等が
増収となったものの、ベニカー/ベニカーHCT、エイゾール等が減収となり、同社の
売上収益は前年同期並みの17億米ドルとなりました。
一方、ルイトポルド社は、ヴェノファーの売上が減少し、2013年8月の鉄欠乏性
貧血治療剤インジェクタファーの発売寄与があったものの、売上収益は4億米ドル
(前期比14.9%減)となりました。
<第一三共Inc.主力品売上収益>
(単位:百万米ドル。百万米ドル未満四捨五入)
製品名 2013年3月期 2014年3月期 対前期増減
ベニカー/
ベニカーHCT
高血圧症治療剤
881 857
△25
△2.8%
エイゾール
高血圧症治療剤
179 174
△5
△2.7%
トライベンゾール
高血圧症治療剤
82 90
8
9.7%
ウェルコール
高コレステロール血症治療剤・
2型糖尿病治療剤
399 422
23
5.8%
エフィエント
抗血小板剤
(共同販促収入)
127 154
27
21.6%
<ルイトポルド・ファーマシューティカルズInc.主力品売上収益>
(単位:百万米ドル。百万米ドル未満四捨五入)
製品名 2013年3月期 2014年3月期 対前期増減
ヴェノファー
貧血治療剤
284 248
△36
△12.6%
ハ.欧州
欧州の売上収益は、790億円(前期比30.4%増)、現地通貨ベースでは5億9千万
ユーロ(前期比4.0%増)となりました。オルメテック/オルメテックプラス、セビ
カーHCTが増収に寄与しました。
<第一三共ヨーロッパGmbH主力品売上収益>
(単位:百万ユーロ。百万ユーロ未満四捨五入)
製品名 2013年3月期 2014年3月期 対前期増減
オルメテック/
オルメテックプラス
高血圧症治療剤
304 331
27
9.0%
セビカー
高血圧症治療剤
100 100
△0
△0.1%
セビカーHCT
高血圧症治療剤
44 57
13
29.9%
ニ.その他の地域
その他の地域の売上収益は、529億円(前期比33.8%増)となりました。
中国、韓国、ブラジル等で売上が伸長しております。
中国においては、オルメテック、メバロチン、鎮咳去痰剤アスメトンが伸長しま
した。また、2013年4月に排尿障害治療剤ユリーフを発売しました。
韓国、ブラジルでは、オルメサルタンを中心とする主力品が伸長しました。
9
b. ランバクシーグループセグメント(2013年1月1日~2014年3月31日の15ヶ月分)
ランバクシーグループは、会計期間を4月1日から翌年3月31日までに変更しまし
た。これに伴い、当期の会計期間は2013年1月1日から2014年3月31日までの15ヶ月
間となっております。
売上収益は、2,206億円(前期比371億円増)、営業利益は、△10億円(連結調整
前、前期比209億円減)となりました。
北米はアトルバスタチン後発品の貢献があった前年同期と対比して大幅な減収とな
ったものの、ランバクシーグループとしては15ヶ月決算による加算、及び新興国市場
における売上伸長等により、増収となりました。
<ランバクシーグループ主要地域別売上収益>
(単位:百万インドルピー)
2012年度
(12ヶ月)
2013年度
(15ヶ月)
対前期増減
北米 53,336 42,003 △11,333
インド 21,346 27,930 6,584
東欧・CIS 13,160 19,980 6,820
西ヨーロッパ 9,720 10,798 1,078
アフリカ・中東 10,188 12,966 2,778
② サン・ファーマによるランバクシーの吸収合併について
当社は 、連 結子会社 ランバ クシー の軌道 回復に よる企 業価値の 向上を 検討してまい
り ま し た が 、 今 般 、 サ ン ・ フ ァ ー マ シ ュ ー テ ィ カ ル ・ イ ン ダ ス ト リ ー ズ L t d . ( 以 下
「サ ン・ファ ーマ」) がランバ クシーを 吸収合併 し、その 対価とし て当社が サン・フ
ァーマの株式 を受領するこ とが最善の方法であると 判断し、 2014年4 月6日、3社に
おいて必要な契約を締結するに至りました。
本合併 は、ランバ クシー 及 びサン ・ファ ーマ両 社の株 主並び に規制当 局の承認 その
他必要な手続きの終了後、2014年12月末迄に完了する予定です。
合併後 のサ ン・フ ァーマは 、グロ ーバル ジェネ リック企業 と しても、 イン ドの製薬
企業としても 指折りの 企業とな ります。 当社にと っては、 本合併完 了時にサ ン・ファ
ーマ の株式を 約9%保 有し、取 締役1名 を派遣す る権利を 有するこ ととなり、 より強
力な インド製 薬企業と のパート ナーシッ プを通じ たハイブ リッドビ ジネスの新展開 を
図ることが可能となります。
③ 研究開発活動
当社は 、競争 力の ある研究 開発パ イプラ インを 充実し、革新 的 医薬品 の迅 速かつ継
続的な 創出に 向けた取 り組みを 推進して おり、重 点領域を 循環代謝 領域・癌 領域・フ
ロン ティア領 域と定め 、ベスト インクラ ス・ファ ーストイ ンクラス品目 の創 出に注力
しております。
また ベンチ ャース ピリット をグル ープ内 に醸成 させる取 り組みとし て 、子会 社のア
スビオファーマ株式会社、U 3ファーマ GmbH、プレキシコンInc.のさらなる活用に加
え、20 13年4月に新 設した「ベンチ ャーサイエンスラ ボラトリー」の強 化を進めてい
ます。
さら に、他 社との提 携やオ ープン イノベ ーショ ンの拡充、 バ イオ医 薬品事 業への本
格参入に向けた研究開発の強化も推進しております。
【主な研究開発プロジェクト】
a. プラスグレル
日本においては、2014年3月に経皮的冠動脈形成術を伴う虚血性心疾患の適応で、
製造販売承認を取得しました。さらに、虚血性脳血管障害患者を対象とした第3相臨
床試験を推進しております。
b. エドキサバン
2013年9月に、深部静脈血栓症、肺塞栓症患者における静脈血栓塞栓症(VTE)の
治療及び再発抑制に関するHokusai-VTE試験の結果を欧州心臓病学会(ESC)にて発表
しました。また、2013年11月に、非弁膜症性心房細動(AF)に伴う脳卒中及び全身性
塞栓症の発症抑制に関するENGAGE AF-TIMI 48試験の結果を米国心臓協会(AHA)年次
学術集会にて発表しました。両試験において、対照薬であるワルファリンに対して有
効性で非劣性、安全性で優越性を示すことが確認され、主要評価項目を達成しまし
た。
この結果に基づき、2013年12月に日本で、続いて2014年1月に欧米で、VTE及びAF
に関する承認申請を行いました。
11
c. デノスマブ
デノスマブは、骨代謝に関わる抗体医薬品であり、米国アムジェン社から日本にお
ける開発・販売権を取得しております。2012年4月にランマークの製品名で多発性骨
髄腫による骨病変及び固形癌骨転移による骨病変の適応症で発売し、2013年6月にプ
ラリアの製品名で骨粗鬆症治療剤として発売しました。
また、2013年8月に骨巨細胞腫を対象とした効能追加申請を行いました。
さらに、乳癌術後補助療法を対象としたグローバル第3相臨床試験、関節リウマチ
患者を対象とした国内第3相臨床試験を推進しております。
【主な研究開発提携等】
a. 他社との提携
イ.創薬標的研究に関するパートナーシップ
2013年11月、当社は、米国 Virtici, LLC 及び Celdara Medical, LLC との間
で、新規創薬標的探索に関する研究パートナーシップを締結しました。両社が持つ
米国アカデミアとの緊密なネットワークを通じて新たに見出されたファーストイン
クラスの創薬シーズについて、3社が共同で研究を実施します。
ロ.ノロウイルスワクチンに関する共同研究契約
2014年2月、当社は、株式会社UMNファーマとの間で、ノロウイルスワクチンの共
同研究契約を締結しました。本契約により、UMNファーマは、同社独自の製造プラッ
トフォームを用いて製造した組換えノロウイルスVLP抗原を当社に提供し、当社は、
新規投与デバイスを用いたノロウイルスワクチンの開発可能性を確認することを目
的とした基礎研究を実施します。
ハ.化合物ライブラリーの相互利用に関する提携
2014年3月、当社は、アステラス製薬株式会社との間で、それぞれが保有する化
合物ライブラリーのうち、交換可能な約40万化合物を、相互に交換・利用する提携
契約を締結しました。本提携により、両社それぞれの対象疾患戦略に基づき構築さ
れた質的に異なる化合物ライブラリーへの相互アクセスを可能とし、両社における
革新的な新薬の創出を図ります。
b. オープンイノベーション
イ.創薬共同研究公募(TaNeDS)
当社は、オープンイノベーションの一環として、2011年度から創薬共同研究公募
(TaNeDS)を日本国内アカデミアの研究者を対象に実施し、採択した研究テーマに
ついては、現在共同研究を実施しております。2013年7月、さらなる創薬研究の可
能性を求め、海外(ドイツ、スイス、オーストリア)においても、大学及び研究機
関の研究者を対象に、創薬共同研究の公募(TaNeDS Global Program)を実施しまし
た。
ロ.投資ファンドを活用したオープンイノベーション
当社と三菱UFJキャピタル株式会社は、2013年9月に設立したOiDEファンド投
資事業有限責任組合を通じて、新たなオープンイノベーション事業を行います。本
事業では、まず、両社が日本の大学等から将来有望な創薬基盤技術となりうる研究
成果(シーズ)を探索します。有望なシーズに対しては、同ファンド全額出資によ
るベンチャーを設立し、シーズ育成を全面的に支援します。
ハ.UCSFとの神経変性疾患に関する創薬共同研究提携
2014年3月、当社は、カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)神経変性
疾患研究所との間で、複数の神経変性疾患に対する治療薬及び診断薬に関する共同
研究契約を締結しました。本提携により、2013年4月に設立した当社ベンチャーサ
イエンスラボラトリーから一定数の研究員を派遣し、創薬研究体制を構築して、ア
ルツハイマー病等の神経変性疾患に対する新規の治療薬と診断薬の創出を目指しま
す。
④ 生産・物流活動
競争力 のあ る生産体制 を構 築する ために 、子会 社3社 (第一 三共プ ロファ ーマ株式
会社・ 第一三 共ケミカ ルファー マ株式会 社・第一 三共ロジ スティク ス株式会社) を、
2015 年4月 を目処に、原薬機能 会社と製剤/物流機能会社 の2社体制に再編する方針
を決 定しまし た。その 一環とし て、第一 三共プロ ファーマ 小田原工 場と第一 三共ケミ
カルファーマ小田原工場を2013年4月に統合しました。
また、 国内物流体 制 の最適 化のた め、第 一三共 ロジス ティク スが担ってい る 物流セ
ンター業務を、2014年4月から安田倉庫株式会社に外部化しました。
海外では、エドキサバン発売に向けた欧米等の生産拠点での準備を推進しておりま
す。また、中国事業の伸長に合わせ、現地子会社の設備増強を順次推進しておりま
す。さらに、グローバルな観点からサプライチェーン機能最適化や、製造コスト低
減・物流費用低減を進めております。
13
⑤ コーポレートガバナンス
a. 経営体制
当社グループは、経営環境の変化に対してより迅速かつ機動的に対応できる経営体
制を構築するとともに、法令の遵守と経営の透明性を確保し、経営と執行に対する監
督機能の強化を図り、株主の皆様をはじめとするステークホルダーの信頼に応えるこ
とのできるコーポレートガバナンスを重視しております。
具体的には、取締役の経営責任の明確化と経営と執行に対する監督機能の強化を目
的として、取締役の任期を1年と定め、取締役10名中4名を社外取締役として招聘し
ております。
なお、経営の透明性確保を目的として、取締役及び執行役員の候補者選定及び報酬
等については、任意の組織として設置した指名委員会、報酬委員会において審議して
おります。両委員会は、社外取締役を過半数とする3名以上の取締役で構成し、社外
取締役が委員長を務めております。
また、経営の適法性、健全性を監査する目的で、監査役制度を採用し、社外監査役
2名を含む4名により構成される監査役会を設置しております。
これらの取り組みを一層明確化するため、2014年3月31日の取締役会及び監査役会
において、社外役員の独立性判断に関する具体的基準並びに取締役の職務遂行にあた
っての基本事項を決議し、今後のコーポレートガバナンス強化に資することとしまし
た。
さらに、取締役会の監督の下で執行役員制度を採用することにより、適正かつ迅速
な経営の意思決定と業務執行に資する体制としております。
b. 役員報酬体系
取締役報酬は、株主価値の最大化に寄与する報酬設計としております。具体的に
は、固定報酬である基本報酬のほかに短期インセンティブとなる業績連動賞与及び長
期インセンティブとなる株式報酬型ストックオプションを採用しております。社外取
締役及び社内外監査役については、経営の監督機能を十分に機能させるため、短期及
び長期インセンティブを設けず、基本報酬のみとしております。
⑥ CSR活動
当社グルー プは 、 有用で信 頼性の 高い医 薬品及 びサー ビスを提供 す る事業 活動と企
業の社会的責任(CSR)を踏まえた誠実な企業活動を不可分のものとして取り組むこと
を、「第一三共グループ企業行動憲章」で宣言しております。
誠実な 企業 活動の重 点領域 として 、「コ ンプラ イアン ス経営の 推進 」、「 社員と会
社の相互 の成 長」、「 コミュニ ケーショ ンの強化 」、「環 境経営の推進」、 「 医療ア
クセスの拡大」、「社会貢献活動」を掲げ、取り組みの強化を図っております。
また、環境、社会、コーポレートガバナンスに関する情報(ESG情報)について、誠
実な企業活動の観点より開示を充実し、ステークホルダーとのコミュニケーションの
強化に努めております。
15
⑦ 次期の見通し
【連結業績:(第一三共グループセグメント)】
(単位:百万円。百万円未満切捨て)
当期 次期 増減額 増減率(%)
売 上 収 益 899,126 920,000 20,873 2.3
営 業 利 益 112,885 120,000 7,114 6.3
税 引 前 利 益 112,914 120,000 7,085 6.3
親 会 社 の 所 有 者 に
帰 属 す る 当 期 利 益
68,832 78,000 9,167 13.3
サン ・ファ ーマに よるラン バクシ ーの吸 収合併 完了後 、ラン バクシ ーグル ープの経
営成 績は非継 続事業に 区分され ることが 想定され ます。従 いまして、 当期実績、次期
の見 通しとも に、継続 事業であ る第一三 共グルー プセグメ ントの計数 を記載しており
ます。
第 一 三 共 グ ル ー プ セ グ メ ン ト の 売 上 収 益 に つ き ま し て は 、 対 前 年 2 . 3 % 増 収 と な る
9,200億円を見込んでおります。
日本におい ては 、メマリ ー 、ネ キシウ ム、ラ ンマー ク、プラ リア等 主力品の 継続拡
大により、 2014年4 月の薬価改定の影響 を吸収し増収を 図ります。海 外においては、
欧米の オルメ サルタン が競合激 化により 微減とな るものの 、インジ ェクタフ ァーの拡
大を梃子としたルイトポルド社の大幅な増収と中国での増収を見込んでおります。
なお、第2 四半期 累計期間 におい ては、 ランバ クシー グルー プ分の売 上も売 上収益
として連結される予定ですが、第一三共グループセグメント分は4,500億円となる見込
みです。
営業 利益は、 増収に 加え欧 米にお ける販 売管理 費の減 少及び日本 に おける経 費全般
の抑制等により、対前年6 .3%増益 となる1,200億円を見込んでおります。また税引前
利益は、営業利益と同額の1,200億円と予想しております。
以上により、当期利益(親会社帰属)は、対前年13.3%増の780億円を見込んでおり
ます。
為替レートは1米ドル100円、1ユーロ140円を前提としております。
なお、ランバクシーグループの事業損益、並びにランバクシー株式とサン・ファー
マ株式の交換に伴う損益等につきましては、その計上方法、計上時期及び金額が明確
になった段階でお知らせいたします。
⑧ 利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当
当社は 、今 後の成 長戦略展 開に備 えた内 部留保 の充実等 を総合的 に勘案 し、利益配
分を決定 する ことを経 営の基本 方針とし ておりま す。その 中で、株 主の皆様への 利益
還元を 重要な 施策の一 つとして 位置付け 、安定的 配当と自 己株式取 得等、機 動的な株
主還元に努めております。
当期におきま しては、2013年12 月2日に中間配当とし て1株 当たり30円を実施して
おり、期末配当30円と合計で1株当たり年60円の配当を予定しております。
また、次期につきましても、1株当たり年60円の配当を予定しております。
17
(2) 財政状態に関する分析
① 資産、負債及び資本の状況
当期末における資本合計は1兆75億円(前期末比690億円増加)、資産合計は1兆
8,540億円(前期末比1,691億円増加)、親会社所有者帰属持分比率は52.9%(前期末
53.8%)となりました。資本合計は、当期利益の計上やその他の資本の構成要素の増
加等により、増加しました。資産合計は、社債及び借入金の増加等により、資本合計
と比較して増加額は大きくなっております。
② キャッシュ・フローの状況
当期末における現金及び現金同等物は、81億円減少の1,831億円となりました。各キ
ャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によって得られたキャッシュ・フローは、税引前利益998億円、減価償却費
及び償却費515億円等の非資金項目のほか、法人所得税や米国司法省との和解費用の支
払い等による資金の減少により、373億円の収入(前期比920億円減少)となりまし
た。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、運用資産の取得や設備投資等により、1,614
億円の支出(前期比525億円の支出増加)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、社債及び借入金の増加や配当金の支払等に
より、1,003億円の収入(前期比1,586億円の収入増加)となりました。
(参考)キャッシュ・フロー関連指標の推移
当社グループのキャッシュ・フロー指標のトレンドは下記のとおりであります。
2013年3月期 2014年3月期
親会社所有者帰属持分比率(%) 53.8 52.9
時価ベースの親会社所有者帰属持分比率(%) 75.8 66.0
キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年) 1.72 4.13
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍) 38.0 9.2
親会社所有者帰属持分比率 :親会社所有者帰属持分/資産合計
時価ベースの親会社所有者帰属持分比率:株式時価総額/資産合計
キャッシュ・フロー対有利子負債比率 :有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ :キャッシュ・フロー/利払い
(注1)いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
(注2)株式時価総額は、自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。
(注3)キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の「営業活動によるキャ
ッシュ・フロー」から「利息の支払額」及び「法人所得税等の支払額」を控除し
た数値を利用しております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー
計算書の「利息の支払額」を利用しております。
(注4)有利子負債は、連結財政状態計算書に計上されている負債のうち利子を支払っ
(3)事業等のリスク
当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性のある主なリスクと
しては以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、当期
末現在において当社グループが判断したものであり、実際の結果とは乖離する可能性
があります。
① ランバクシーの事業活動に関するリスク
ランバクシーは、インド国内工場の品質管理問題に関し、米国食品医薬品局(FDA)
との同意協定 書 を締結 し、品質 保証の強 化とデー タの信頼 性確保に取 り組ん でおり、
当社も支援しております。
2014年12月末に予定されるサン・ファーマとランバクシーとの合併が完了するまで
は、引き続き当社とランバクシーが一体となって各工場における課題解決に努めてま
いります。しかしながら各国薬事当局への対応状況等により、当社グループの経営成
績及び財政状態に悪影響を及ぼすことがあります。
② サン・ファーマとランバクシーの合併に関するリスク
当 社 は 、 サ ン ・ フ ァ ー マ が ラ ン バ ク シ ー を 吸 収 合 併 し 、 そ の 対 価 と し て 当 社 が サ
ン・ファ ーマの株式を受領することについ て 、2014年 4月6日にサン ・ファーマとの
間で契約を締結しました。
しか しながら、 本合併の実行(以下「 クロージ ング」)に はサン・ファ ーマ及びラ
ンバ クシー両 社の株主 の承認や 規制当局 等の承認 等の手続 が必要に なること等 から、
本合併の実行時期が遅延する、又は本合併が実行されない等の可能性があります。
また、 当社は、サン・ファ ーマとの 間 の本合併に 関する契 約に基づき、 ランバクシ
ーの クロージ ング前の 品質問題 等に関し 、米国連 邦政府又 は州政府に 支払う罰金及 び
損害 等が、ク ロージン グ日から 7年経過 するまで の間にサ ン・ファ ーマ等に生 じた場
合、その63.5%について325百万米ドルを上限として補償する義務の履行を求められる
可能性があります。
③ 災害等の発生による事業活動に関するリスク
地震 、水害 、暴風 雨等の自 然災害 、火災 、原子 力発電 所の事 故、長 時間の停電等社
会イ ンフラの 障害、戦 争、テロ 等の発生 により、 当社グル ープの工 場、研究 所、事業
所等の 施設の 損壊もし くは事業 活動の停 滞等の損 害が発生 した場合 、当社グ ループの
経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
なお、当 社グルー プは、2 011年3 月に発生し た東日本大震 災での経験を 踏まえ、有
事の際 に速や かな業務 復旧を図 り、医療 体制維持 のため医 薬品の品 質確保と安定供給
に努めるべく、事業 継続計画(B CP)を刷新いたしました。新BCP においては、主力品
を中 心とした 事業継続 の観点、 及び緊急 性のある 薬剤や代 替品のな い薬剤と いった社
会的 意義のあ る薬剤供 給の速や かな実現 という観 点から、 優先すべ き品目の見直 しを
行いました。
また、サプライチェーンにおいては、東日本大震災時の復旧期間を参考にしつつ、
地震の発生確率を加味した復旧期間のリスク評価を行い、予防策、支援策、代替策等
も検討いたしました。
19
④ 製造・仕入れに関するリスク
製品の一部は当社グループの工場において独自の技術により製造しており、また、
商品及び原材料の一部には特定の取引先にその供給を依存している品目があります。
このため、何らかの理由により製造活動や仕入れが遅延または停止した場合、当社グ
ループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼすことがあります。医薬品は薬事法の
規制の下で製造しておりますが、品質問題の発生により製品回収等を行うことになっ
た場合、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼすことがあります。
⑤ 金融市況及び為替変動に関するリスク
株式市況の低迷により保有する株式の売却損や評価損が生じ、金利動向により退職
給付債務の増加等が生じる可能性があります。また、為替相場の変動により、不利な
影響を受ける可能性があります。当社グループはグローバルに事業を展開し、生産・
販売・輸出入を行っておりますので、為替相場の変動は経営成績及び財政状態に悪影
響を及ぼすことがあります。
⑥ 研究開発・他社とのアライアンス等に関するリスク
新薬候補品の研究開発には、多額の費用と長い年月が必要でありますが、その間に
期待された有用性が確認できず研究開発を中止する可能性があります。また、臨床試
験で良好な結果が得られても承認審査基準の変更により承認が得られなくなる可能性
があります。さらに、第三者との研究開発に係る提携に関して契約条件の変更・解消
等が起こった場合、研究開発の成否に悪影響を及ぼすことがあります。
⑦ 副作用発現や他社競合等製品販売に関するリスク
予期していなかった副作用の発現、同領域の他社製品との競合や特許切れによる後
発品の参入等は、売上を減少させる要因となり、経営成績及び財政状態に悪影響を及
ぼすことがあります。販売及び技術導出入契約の満了、契約条件の変更・解消等が起
こった場合、経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼすことがあります。さらに先進諸
国における後発品拡大の影響により、仮に製品として発売されても、研究開発投資に
見合う売上・利益を確保できない可能性があります。
⑧ 法規制、医療費抑制策等行政動向に関するリスク
国内医療用医薬品は、薬事行政の下、種々の規制を受けております。薬価基準の改
定をはじめとして、医療制度や健康保険に関する行政施策の動向によっては、経営成
績及び財政状態に悪影響を及ぼすことがあります。また、海外においても同様に、医
薬品として各種の規制を受けており、行政施策の動向による悪影響を受けることがあ
ります。
⑨ 知的財産に関するリスク
当社グループの事業活動が他者の特許等知的財産権に抵触する場合、事業の断念や
係争の可能性があります。一方、第三者が当社グループの特許等知的財産権を侵害す
ると考えられる場合は、その保護のため訴訟を提起する場合があり、それらの動向は
経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼすことがあります。とくに先進諸国での後発品
拡大を背景に、訴訟提起を含め、当社グループの知的財産に関するリスクが一層増大
する可能性があります。
⑩ 環境問題に関するリスク
医薬品の研究、製造の過程等で使われる化学物質のなかには、人の健康や生態系に
悪影響を与える物質も含まれています。当社では医薬品等の管理には万全を期してお
りますが、万一、当社グループが、土壌汚染、大気汚染、水質汚濁等に関し環境に深
刻な影響を与えていると判断された場合、経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼすこ
とがあります。
⑪ 訴訟のリスク
公正取引に関する事案の他、事業活動に関連して、医薬品の副作用、製造物責任、
労務問題等に関し、訴訟を提起される可能性があり、その動向によっては経営成績及
び財政状態に悪影響を及ぼすことがあります。
⑫ その他のリスク
上記のほか、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼすことがあるリ
スクとしては、ネットワークウイルス等によるコンピュータシステムの休止、機密情
報の漏洩や役職員の不正、株価や金利の変動、資金調達のリスク等が考えられます。
(4)株式の大量取得を目的とする買付けに対する基本的な考え方
当社は、株式の大量取得を目的とする買付けが行われる場合、それに応じるか否か
は、株主の皆様の判断に委ねられるものと考えており、経営権の異動を通じた企業活
動の活性化等の意義を否定するものではありません。したがって、当社は買収防衛策
を予め定めておりません。
しかし、一般に高値売抜け等の不当な目的による企業買収の提案があり、それが当
社の企業価値・株主共同の利益の向上に資さない場合には、当社としてその提案に対
抗することは当然の責務と認識しております。そのため、当社は株式取引や株主の異
動状況等を常に注視しており、実際に当社株式の大量取得を目的とした買付者が出現
した場合には、社外の専門家を交えて買収提案の評価を行い、当社の企業価値・株主
共同の利益への影響を慎重に判断し、これに資さない場合には、個別の案件に応じた
適切な対抗措置を講じてまいります。
21
2.経営方針(対処すべき課題)
当社グループは、中長期にわたって、世界の多様な医療ニーズに応えるとともに持
続的成長力を備えたGlobal Pharma Innovatorを目指しており、2013年度を起点とする
5年間の第3期中期経営計画(2013~2017年度)を策定し、目標達成に向けグループ
一丸となって取り組んでおります。
当社は中長期的な成長にとって、新興国市場への事業展開が不可欠であると捉え、
2008年にランバクシーを連結子会社としましたが、今般、サン・ファーマがランバク
シーを吸収合併し、当社がその対価としてサン・ファーマの株式を受領することを合
意し、2014年4月6日に契約が成立しました。今後、当社はサン・ファーマとのパー
トナーシップを通じて、新興国市場での事業のさらなる発展を図ってまいります。
今回の決定を踏まえ、あるべき経営戦略を再検討し、当社グループの第3期中期経
営計画の修正等も含め、あらためてご報告します。
現在、当社が対処すべき課題は次のとおりであります。
(1)オルメサルタンの維持拡大
欧米におけるオルメサルタンビジネスは、他剤との激しい競合下においてプロモー
ションの効率化を徹底するとともに、引き続き製品ポテンシャル拡大に努めます。
その他の地域では、配合剤を中心にさらなる拡大を目指します。
(2)エドキサバン、プラスグレルの大型製品への育成
次期主力品として期待する抗凝固剤エドキサバンにつきましては、心房細動(AF)
に伴う脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制、さらには、深部静脈血栓症、肺塞栓症患
者における静脈血栓塞栓症(VTE)の治療及び再発抑制に関して、日米欧で承認申請を
行いました。2014年度中の承認取得を念頭に置き、全地域においてスムーズな市場導
入ができるよう鋭意準備を進めております。加えて、長期的な成長を目指し、適応拡
大等、製品の価値を高めるようなライフサイクルマネジメントを推進してまいりま
す。
また、2014年3月、抗血小板剤プラスグレルの国内製造販売承認を取得しました
(製品名:エフィエント)。今後、多くの医療関係者への新たな治療提案に努め、早
期に大型製品へと育成してまいります。
(3)日本市場における伸長
今後、強力な製品ポートフォリオが構築される日本市場で、重点製品の売上拡大を
中心に取り組みを強化し、グループ全体の収益力向上を図ります。
最主力品オルメテックは、低用量から高用量まで豊富なラインアップを揃え、降圧
効果、持続性を訴求するプロモーションを継続して新規処方を獲得するとともに、効
果不十分症例では配合剤レザルタスへの切替を推進し、市場での確固たる競争優位を
築いてまいります。ネキシウムは、強い酸分泌抑制効果のさらなる訴求に努め、同薬
効ナンバー1を目指してまいります。メマリーは、治療意義の理解を促すことによる
新規処方獲得、及びドネペジル等との併用推進に努め、さらなる拡大を図ります。
また、北里第一三共ワクチン株式会社、ジャパンワクチン株式会社との協業による
ワクチン事業の拡充、第一三共エスファ株式会社を核とするジェネリック事業の拡
充、及び第一三共ヘルスケア株式会社によるOTC事業の収益力向上を一層図ってまいり
ます。
(4)新興国市場への事業拡大
今後著しい成長が見込まれる新興国への事業展開に関しましては、サン・ファーマ
とのパートナーシップを通じて、さらなる発展を図ってまいります。
加えて、当社グループの中国、ブラジル等新興国拠点での新製品の発売やプロモー
ション強化を推進してまいります。
(5)研究開発の強化
Global Pharma Innovatorとして持続的な成長を実現するために、当社の強みの源泉
である研究開発の強化を引き続き推進してまいります。
第3期中期経営計画においては、臨床初期段階から承認取得・上市に至るプロセス
において、定量的な目標を設定し、効率的かつ生産性の高い研究開発活動を目指して
おります。
抗凝固剤エドキサバンにつきましては、主要国での2014年度中の承認取得を目指し
ており、また今後の営業展開に貢献しうる追加適応取得を含むライフサイクルマネジ
メントを進めてまいります。
エドキサバンに続く大型新薬の候補の育成にも力を入れており、2014年度におきま
しては疼痛治療剤Mirogabalin(DS-5565)の第3相臨床試験の開始、癌領域プロジェ
クト群の進捗を計画しております。
また、より競争力を持った新薬パイプラインの創出を実現させるために、バイオベ
ンチャーやアカデミアとの連携等、オープンイノベーションの取り組みを加速してお
ります。
23
(6)品質保証水準の向上
当社が2008年10月に連結子会社化しましたランバクシーは、インド国内2工場の品
質管理問題に関し、2012年1月にFDAとの同意協定書を締結し、品質保証の強化に取り
組み、当社も支援してまいりました。しかし、2013年9月にはモハリ工場が、2014年
1月には原薬工場であるトアンサ工場が米国向け輸出禁止措置の対象となりました。
また、米国ルイトポルド社のシャーリー工場につきましては、2011年9月以来、FDA
より品質管理上の課題を指摘されておりますが、2013年度は課題解決のための設備投
資を行い、FDAの再査察への準備を進めてまいりました。同時に今後の生産能力拡大に
向けた取り組みも推進しております。
当社は、このような状況にあることを真摯に受け止め、さらに品質保証水準を向上
させるべく、当社グループの総力を挙げて取り組んでまいります。
(7)ワクチン事業における課題
当社のグループ会社である北里第一三共ワクチン株式会社は、2011年8月に厚生労
働省の「新型インフルエンザワクチン開発・生産体制整備事業(第2次事業)」の
「細胞培養法ワクチン実生産施設整備等推進事業」の事業者に採択され、2014年3月
末までに、6ヶ月以内に4,000万人分のワクチン供給体制を構築する計画でありました
が、ワクチン抗原の精製過程における収率低下等の要因により、本供給体制を確立で
きない状況となりました。
今後、生産工程の見直しによる収率向上及び早期の供給体制確立という責務を果た
し、わが国の医療に貢献すべく、当社グループの総力を挙げて取り組んでまいりま
す。
(8)収益力向上への取り組み
各部門、各地域において組織運営体制の最適化を推進するとともに、予算の効率運
用徹底や調達機能の強化等により経費削減の成果を創出し、さらなる収益力向上に努
めてまいります。
また、引き続き原価低減の推進、適正な卸在庫水準、グローバルサプライチェーン
体制の構築等を進めてまいります。
3.企業集団の状況
当社グループは、「第一三共グループ」「ランバクシーグループ」の2つを報告セグメントとしており、当社と子会 社100社、関連会社4社の計105社で構成され、医薬品等の製造販売を主な事業内容としております。
当社グループの状況について、2014年3月31日時点の事業系統図を示すと次のとおりであります。
25
関係会社の状況(2014年3月31日時点)
名称 住所
資本金又 は出資金
議決権の
所有割合 関係内容
(連結子会社)
百万円 %
第一三共エスファ㈱ 東京都中央区 450 100.0
役員の兼任等 当社が製品を購入 当社が事務室等を賃貸 第一三共ヘルスケア㈱ 東京都中央区 100 100.0
当社が製品を供給 当社が事務室等を賃貸
第一三共プロファーマ㈱ 東京都中央区 100 100.0
役員の兼任等 当社が製品を購入
当社が事務室及び工場土地を賃貸 当社が設備資金を貸与
第一三共ケミカルファーマ㈱ 神奈川県平塚市 50 100.0
役員の兼任等
当社が設備資金を貸与 アスビオファーマ㈱ 兵庫県神戸市 50 100.0
役員の兼任等
当社が研究開発業務を委託 第一三共RDノバーレ㈱ 東京都江戸川区 50 100.0
役員の兼任等
当社が研究開発業務を委託 当社が事務室を賃貸
第一三共ビジネスアソシエ㈱ 東京都中央区 50 100.0
役員の兼任等
当社が事務業務を委託
当社が事務室及び賃貸用不動産を賃貸 当社が事務室を賃借
北里第一三共ワクチン㈱ 埼玉県北本市 100 51.0
役員の兼任等 当社が製品を購入 当社が設備資金を貸与 ジャパンワクチン販売㈱ 東京都千代田区 10 50.0
役員の兼任等 当社が製品を購入 第一三共U.S.ホールディン
グスInc.
アメリカ
ニュージャージー
US$ 3.0
100.0 役員の兼任等
第一三共Inc.
アメリカ
ニュージャージー
千US$ 170
100.0 (100.0)
役員の兼任等 当社が製品を供給
当社が販促及び研究開発業務を委託 当社が共同販促契約に伴う支払債務等に 対して債務保証
プレキシコンInc.
アメリカ カリフォルニア
US$ 1.0
100.0 (100.0)
役員の兼任等 ルイトポルド・ファーマシュ
ーティカルズInc.
アメリカ ニューヨーク
千US$ 200
100.0 (100.0)
役員の兼任等
第一三共ヨーロッパGmbH
ドイツ ミュンヘン
百万EUR 16
100.0
役員の兼任等 当社が製品を供給 当社が製造を委託
当社が販促及び研究開発業務を委託
第一三共フランスS.A.S.
フランス
リュ・エル・マルメ ゾン
千EUR 12,482
100.0 (100.0)
第一三共ドイツGmbH
ドイツ ミュンヘン
千EUR 51
100.0 (100.0)
第一三共イタリアS.p.A.
イタリア ローマ
千EUR 120
100.0 (100.0)